手取川鮭釣り【後編】
                           写真提供:大ちゃん

2003.11.23  鮭釣り
 
 幾らも寝ていない酒の残った体に鞭打って起き、6時過ぎに手取川河川敷の会場に着くと管理棟の前にはすでに行列が出来ていた。天気が良いためか予想より早く行列が長く出来ていた。慌てて駐車場に車を停め外へ出ると、大ちゃんの「あかん、ボーズや!」の声。 「ええっ!」と、急いでバカなが(胴長靴)を履いて行列に加わった。
 受付を済ませ駆け足で川辺へと向かう。予想はしていたが釣堀並みに釣人間隔が狭い。最有力の立ち位置は取れなかったが、なんとかその近くに強引に身体を捻じ込んだ。
射程距離が短い延べ竿を振るのは我々一団くらいで、そのせいか周りの釣人も容認してくれているようでもあった。
 
 天高く満月に竿をしならせることを夢見て、浜風のなか狭い釣人間隔の隙間でオーバースローでブンブンと延べ竿で遠投をしていると...パンッ!
 一瞬だった。
最初は何が起きたか解らなかったが、私は手に棒らしき物を掴んでいて眼の前の水面には竿らしきモノが浮かんでいた。 折れたのだ。折れたというより一瞬にして爆裂したカンジである。
鮭との格闘の末に折れたのなら格好良いかも知れないが、竿を振っていて針が何処かに引っ掛かった訳でもなく・・・ただ突然に折れてしまったのだ。継ぎ目に砂粒でも入っていたのか?投げ方がヘタ過ぎたのか?いや前日の四次会での悪事が祟ったのだろう。 後ろを見るとトクさんは笑い、大ちゃんは嬉しそうにカメラを構えている。まぁ、ウケたならイイっか!
 そんななか向こうの釣人達がワッと沸き立った。何かと見ると、なんと蟹を釣っていた。底を丁寧に狙った末の釣果なのだろう。天気が良いせいか釣れないわりに和やかな雰囲気のなか時が過ぎた。

 
 
 

他人の釣果に駆け寄って

遠くに雪山を臨む好天気
 しかしなんですねぇ〜、天気は良いけど釣れません。私とナベちゃんは延べ竿を諦め投げ竿を振り、シンヤとトクさんは車で昼寝なので全員がリール&ロッドです。 浅川とナベちゃんにはアタリがあったようですか、すぐにバレてしまい、山ちゃんが合わせた針には鯉のものらしき鱗が付いていたのみであった。
 私は鮭の気を惹こうとケミホタルを点けたり、タコベイトやらワームを房掛けにしたりと針はまるでチンドン屋状態、恥も外聞も無く策を凝らした。 しかし稀に釣れている鮭はほとんどがスレ掛かりで横向きや後ろ向きになって岸に寄ってくる。走る針にたまたま掛かった運悪い事故のようなものなんだろう。 こうなったらスレ狙いでと、タチウオ用の大きな針で底をシャクったりもしたが遡上する鮭との事故は起きなかった。
 しかしナベちゃんの投げた針には鮭が掛かった! ナベちゃんの巧みな釣技よって暴れるでもなく逆らう訳でもなくその鮭はモソ〜っと岸に寄ってきた。それはすでに遡上を終えた鮭。歴戦の勇者の屍であった。
 「デカい!凄いじゃないですかナベさん!」
まっちゃんの絶妙の間合いでの突っ込みに、ドッと笑いが起きた。 そう、もはやこれは笑いという釣果である。私が竿を折ったのも釣果だ。笑いが起きたからこそ釣果となった。 この釣りを終えて人に「釣果は?」と聞かれたら、私達は躊躇うことなく答えるだろう。
 「良かったよ、楽しかった」と、、、
 『魚ばかりが釣果ではない』と、ヘボ釣師特有の理論を展開したところで...
よ〜し、来年こそ釣るぞ!


石狩鍋の予定が豚汁に

希望者には捌いてくれる
 
 私達が水産センターで頂いた鮭の梱包をしていると、観光客らしき人がやって来て鮭を捌く爺さんに話しかけていた。そしてその会話に耳を傾けるシンヤ。
 
 客「お安く鮭を買えるって聞いて来たんですけど...」
 爺「今日は釣り大会で、終わるまで売れるかわがんねぇ」
 シ「俺達が高値で売っちまおうか」
 爺「あんた、すさんがんなるぞ!」
 
まっちゃんは「どうしてシンヤさんがスタンガンになるんだろう」と、首を捻っている。「スタンガン・・って、あのビリビリって奴ですよね?」
どうやら、まっちゃんは
『あんた、すさんがんなるぞ→あんた、スタンガンなるぞ』
と、思ったらしく正解は
『あんた、すさんがんなるぞ→アンタ、資産家になるぞ』である。
 
 帰りには小川の鮭遡上とヤナ漁を見物し、『野球の館』と『8番ラーメン』に寄り道していった。 我々才能なき一行は松井選手のお父様の言葉「努力できることが才能である」を胸に石川県をあとにした。
ありがとう美川町!
I’ll Be Back 手取川!
 

 

 
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