2007.11.4
現場検証 寸又渓輔さん
みっちゃん
 
 
 もう1年にもなるな。山にザイルやら登降器・アブミなどを残したままにしていた。参照1
春に行ったが、残置したその山肌まで特定したものの一本の樹を特定するに至らず、回収できなかった。参照2
 今回また行くとなると自分独りでは心細いので、キノコ採りを誘い水にして寸又渓輔さんを連れ出し、あのときと同じメンバーが揃う。
 
 家の玄関で寸又さんの名車によるお迎えを待っていると、ギュルルルルーー! 向こうからけたたましい異音を立てて何かが近づいてきた。寸又さんの車である。 祭りの余韻を引きずってか独り祭り状態。 「たぶん大丈夫ですよ」とは言うが、これからの長距離運転をこの音と一緒では僕の耳と脳ミソが耐えられないだろう。 百戦錬磨の名車ではあるが、今回はこの車の血を引き継ぐ後継車である僕の車に替えて出発することにした。
 
 

 
 

 

探しまわったこの一本
 深夜に車を停め一眠りし、あたりが明るくなると眼前には鮮烈な秋の山景色が広がっていました。 朝の重い身体、朝一番で冷たい流れの渡渉をクリアし、樹木の根が脆い岩をかろうじて繋ぎとめている山肌に取り付く。 途中途中でキノコを観察しては採りながら紅葉黄葉に染まった尾根のなかを詰め上がっていく。 漁期が終わって一ヶ月余り、衰えるのは早いもので少し登っただけで脚の筋肉が張り、息はゼーゼー。
 ここへ春に来たときに経路と下降点に赤布の目印を付けたので見当はつくものの、崖に吊る下がるザイルとその支点となる一本の樹に行き着くには随分と右往左往した。 一年もの間の残置、吊る下がったまま野ざらしになっていたザイルを引き上げると埃まみれというか泥まみれというか随分と粉っぽくなっていました。 そして先端には残置したなかで最も値段の高い登降器(アッセンション)が付いていました。
 ザイルと登降器を回収し、持ってきたザイルを支点となる樹の根元にかけて降りていく。


  一年前には真っ暗のなか2時間も吊る下がっていたこの岩壁だが、今度はアッという間に降りすぎてしまい、アブミの回収を後続の寸又さんに頼んだ。
 

 

吊り橋から見下ろす
 支点にした樹が狭いテラスから水平気味に生えているので、横の細木で方向を転じて滑り抜けを防ぐよう工夫したつもりだったが、これによって思いのほか摩擦が大きくなってしまったようだ。下降後にザイルの片方を引っ張っても、走らずビクともしません。おいおい、このままじゃ、残置ザイルを交換しに来たようなもんだな・・・と苦笑。 ここで先程、回収したばかりの登降器がすぐに役立ち、力技でザイルを引き抜きました。

 滝の脇を懸垂下降した先の緩やかな流れの近く、寸又さんのザックからは即席ラーメン。そして素早くガスバーナーで湯を沸かしている。
「おっ、あるじゃないか、抜かりないな!」と後からきて言う僕の便乗も抜かりなかった。
 
 
LINK 寸又渓輔さんの同山遊記
 
 

 
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