2008.6.8
鬼のいぬ間に みっちゃん
 
   
 週末、急に暇になった。
なにしよう。釣りでも行くか。
 いつものメンバーに連絡をとるが、みんな用事がある。そうか単独か。それも悪くない。
 寸又渓輔は新潟遠征している。
寸又川水系の鬼が居ぬ間になんとやら。 そうだ寸又川に行ってみよう。
釣場泥棒じゃ、ウッシッシ♪
 
 現在でも寸又川水系はその交通事情の悪さから訪れる者は少なく、山気のある釣人か一部のマニアック登山者か地元山師が来るのみであろう。
  
その最奥は秘境、なにかと物騒な噂が絶えることのない百鬼夜行の山域といっても過言ではない。
 
 人を遠ざけているのにはアプローチの悪さに加えて、この地域特有の危うさもあるだろう。
 崖下を歩いているとノーバウンドで石が落ちてくることも度々。 考えるに、猿(エンジン無し)が投石しているとしか思えない。 頭上に加えて足元は崩れやすく、バランスを崩し不意に触れる岩の角は刃物のように鋭利である。
 

 

 

 
 朝一番で手軽な支流に入ってみたが新鮮な足跡が残っていて退く。
 本線を遡っていき次に入った銘渓では、青く綺麗な手の平サイズのアマゴのオンパレード。 最初は楽しかったがすぐに飽きてしまい、一旦竿を納めて廃林道へと出れば途切れ途切れに猿(エンジン付き)の足跡が残っている。 さすがは百鬼夜行の寸又川、鬼一人が居ないからといっても、残り99の鬼が元気に暗躍しているじゃないか。
 また本線へと戻って、遊魚を観察できる淵で遊ぶ。 ここは岩陰から捕食行動が丸見えなのです。 餌、テンカラ、ルアーと投げては覗きみる。 アッ、きたきた!食った!いや逃げた!と非常に楽しい。
 でもそこはアマゴちゃん。何度ももて遊んでいるうちに完全に見切られました。 寄ってはくるけど、もう食いつきはしません。いつの間にか逆にコチラが弄ばれて(もてあそばれて)いるような感覚はいつものネオン街のあの店となんとなくシンクロしてしまいます。
 
 結果、大物には会えませんでしたが、そこそこの良型も釣れて、蛇行する寸又川本線の流れのブッツケを探って下りながらの帰路でした。
 
                 おしまい
 
 

 
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