2005.8.27-28
曇り/晴れ
沢 猿
SAWA−ZARU
まっちゃん
寸又渓輔
浅川
みっちゃん


 今回の釣行は皆の予定が微妙にズレて土曜夕刻の遅い入渓である。 それでも台風後の週末入渓とあって、これは好機と期待一杯。ついでに車停めも釣人車両で一杯かと思いきや誰も来ておらず、意外にも我々が一番入渓。 増水で誰も来ないのか?もう帰ったの?幸運と思うよりむしろ不安がよぎる。
 陽が傾きかけているので、何はともあれ早々に支度を済ませて歩きだす。 野営地をなるべく上流にしたかったが、この時季はもう暗くなり始めると一気に暗転してしまうので、丁度良い平らな場所を見つけた時点で天幕となるタープを張った。 この見切りが良かったのか、すぐに辺りは闇に包まれ、見上げる夜空には霧吹いたように無数の星が広がった。
 これが何星であれが何座と語り、宇宙の成り立ちや地球の素晴らしさを話せば、今よりも少しはモテた筈でしょう。でも僕等にはそれを語れる程の知識も器用さもありません。今になって自分達の不勉強さを後悔しつつも、それでも胸を打つほど綺麗だと感じました。毎度の男ばっかりで...。
 

うわっ、うんま〜っ!
グルメリポーター“彦麻呂”級の
大袈裟リアクションが冴える!
乾杯
 汗をかきかき歩いた後、やや脱水気味の身体に染み渡るビール。クゥ〜ッ♪ うまい! まっちゃん絶賛の瀬古屋製照り焼きチキンから始まり、採りたてチチタケ入りゴーヤーチャンプル、硬麺やきそば、チーズ、枝豆、茹で落花生、太刀魚のムニエル、ホルモンのニンニク茎炒め、等など次から次へと出しては、作っては喰い喰らう至福のとき。
 
 シャツ一枚にパンツ一丁で心地よい涼しさ。それは街のクーラーとは全く別格の快適さです。 流れのせせらぎとパチパチという焚火の音。それをかき消すかの様なガハハ的酔狂バカ話・・・。
僕等は相当な贅沢バチ当たりなんだろうか。
 

 
みっちゃん「以前、この沢でまっちゃんが飯バテでヘロヘロになった事あったでしょ」
 
まっちゃん「そうそう、そのときシンヤさんから飴玉をたくさん頂いて舐めたんですよー」
 
みっちゃん「それなんだけとね、あの飴玉はノンカロリーのダイエット飴だったらしいよ」
 
まっちゃん「え゛えーーっ! どうりで幾つ舐めても力が出ないと思ったんですよぉ〜」
 
 まぁ、こんな話は序の口で、実際には公開に耐え難き低俗かつ低脳な無益無害な笑い話がほとんどである。

 
 いつの間にか、まっちゃんはズブデロ眠気の泥沼に堕ち、横たわった寸又さんもすでにヘドロだ。 僕も睡魔のなすがまま、もうどうにてもして状態でブルーシートに沈んでいった。あの子守唄とともに・・・
ウイ〜ン、ウィーン、ウィーーン (送風機をまわす)
ゴーーーッ (炎が立ち上がる)
アハ、アハ、アハハハハーーーーッ!
(悦楽)
 
 
萌えろ岩魚男!
 目覚めの朝はまだ暗いうちから動き出す。早く寝たせいか、みんなスムーズに起きているようだ。 昨夜は何の話であんなに笑ったのか、その多くを思い出せないが大体はそんなもんだろう。 朝飯をガッツリと食べ終えると、この快適テント場でゴロゴロと転寝していたい衝動にかられるが、「爆釣に飽きたら戻ってきて昼寝しようゼ」と、極めて高飛車なる捨て台詞を残してテント場を後にした。
 
 限られた時間内で大爆釣の腹積もりの僕等はより上流を目指して歩いていく。もういい加減竿を出さないと釣りする時間が無くなるんじゃないかと、不安になってきた頃になってようやく竿を伸ばす。
 
 今回は遠路遥々東京から遠征してくれたまっちゃんに尺岩魚の栄光を掴んでもらおうと、皆がこの目標達成の奴隷となることを誓ったのであった。 しかしいざ竿を振り始めるとこの鉄の結束は脆くも崩れ散った。各々が“釣欲の鬼”と化したのだ。 寸又さんはずっと先へと釣り上がってしまって姿なく、浅川はまっちゃんに同行さえしているものの故意に同じポイントへ後から竿を伸ばし、先に岩魚を釣り上げてはウケケ♪と喜んでいる始末だ。
 

真昼のブラックウォーター

渓が開けホッとする
 

流れへ

一寸横取り尺一寸

目標達成!
 
 最後の好ポイントを目前にして、一息つき放尿し始めたまっちゃん。 “ツメが甘いな”と思って見ていると、待つことにシビレを切らしたかのように寸又さんが竿を振って投餌する。餌の川虫が着水してからほんの2〜3秒、時にはテンカラにも使われるこの4.5mの渓流竿が大きくしなった。 僕の位置から遠目に見ても、竿を曲げる主が尋常でないことが推測できた。
 
 イカい!(大きい!) この場の雰囲気が一気に沸き立つ! 最初は片手でガッツポーズを決めてみせた寸又さんだが、竿が伸されかかりそれどころではない。小便をしていた筈のまっちゃんは途中で切り上げたのか、(遡行で)ビショビショのズボンをたくし上げながら駆け寄り固唾を呑んで戦況を見守っていているし、傍らにいる浅川だって興奮しなにやら水面を指差し叫んでいる。 ここは落差があって流勢が強く、立ち位置に乏しい壷状の小さな淵。取り込みのラストランディングに失敗して獲物を落とし流せば、それでお終いだろう。
 
 「タモだタモ、タモを出せー!」と遠くから叫ぶ僕。その声はたぶん沢音で届いてはいないだろう。僕は決定的瞬間を見逃すまいと、巨岩を越えて近づくのを諦めて遠くから戦況を見守ることにした。
 見ているこっちが手に汗を握るほどの激しくも羨ましい攻防戦が続き、獲物はタモに無事収まったようだ。ズシリと重くなったタモを頭上に掲げてこちら向きにガッツポーズの寸又さん。それを見た僕もガッツポーズで応え、フォーーーッ! 歓喜の雄叫びをあげた。 

 

 
 

呑ませてしまい

写真提供:寸又渓輔
 

納竿、かえる

 
 テント場へと戻る途中でまっちゃんが膝を痛くしてしまい、腰に巻いていたゴムチューブを外してこれを膝に巻いて歩く。 痛い膝をかばってしばらく歩いていたら、今度は反対側の膝まで痛くなってきたそうでロボット歩きをしている。
それを見た僕等・・・
 「24時間テレビのフィナーレみたいだゾ」
 「その元気な真ん中の脚で支えろヨ」
 「ゴムなら真ん中のに付けるべきだろ」

慈悲深い激励の言葉を容赦なく浴びせかけるのだった。
そういえばガン玉もゴム無しだったね、まっちゃん。
 
 昼下がりのテント場に戻って、飯を食いながら一息つく。
 「気持ちイイよなぁ〜♪」
 「釣らなくたっていい、もう一泊したいよな」
 「こうしてノンビリしていたいね」

 何が良いかって一言ではとても表現し難いが、気温・空気・疲労感、とにかく全てが心地よいのである。
 
 帰路の途中では、流れに溺れて手足をバタつかせているガマ蛙を見つけ、己の眼を疑いながらもオイオイオイ!と指差して大笑い。 久しぶりの接岨峡温泉会館での入浴も気持ちよく。この辺り特有のスベスベと肌触りの良い湯は相変わらずで、なんか以前よりも浴室が小奇麗になっていて、入浴料も300円と安くなっていたように感じた。 いいね。また来るよ。
 

まるでチチタケ牧場だよ! チチ搾るぞ〜♪
 

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何やらズルい表情
 

 
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