2004 釣行記 

テンカラで釣ったぞ

 2004.4.18 晴れ  浅川 みっちゃん  


 車検を前にして、シンヤの指導のもと山遊び仕様の新品タイヤに履き替えての釣行。記念すべき走行距離10万kmはもうすぐであったが、期せずして事件は起こった。
 いつものように前日の夕方から上流に向かって車を走らせていて、ふと眼を落とすと燃料メーターの警告ランプに気付いた...あ、ガス欠寸前じゃん! この時点でかなり山間部にまで来ていて、今から急いで戻っても営業中のガソリンスタンドは容易く見つかりそうになく、平野部の街中まで相当な距離を戻ることを覚悟し、赤く光る警告ランプにハラハラしながら来た道を戻っていく。 すでに閉店中のスタンドを4軒ほど、苦々しく思い見送りつつ半ば諦めかけたその時、前方に灯るスタンドの看板が現れ、私は店内を覗き込むようにして車を乗り入れた。 普段着姿のおじさんにガソリンを入れてもらいながら話をすると、今日はたまたま仕事の都合で今の時間まで店を開けていたのだと言う。助かった・・・
 給油を終え再度上流へと向かう途中で、メーターが9のゾロ目から一桁上がる10万km走行達成の瞬間を迎えた。さほど凄い事でもないのだろうが、それはそれで数字の持つ魔力であろうか、単純ではあるが感慨深いものがあった。

 無事に林道の車停めに到着し晩飯を兼ねた酒盛りとなる。 今回は浅川が持ってきた鯛があるので、これを塩焼きと鯛飯にして食べたが、いい加減な調理にしては案外美味かったので次は真面目に料理してみよう。岩魚の炊き込み御飯なんてのも美味いかも知れない。
 
 朝はまだ少し寒かったが、それでも歩きだせば汗がにじむ。以前は“俺達のルート”感覚だった竿抜け区間へ降りるこのルートも今では所々に目印やトラロープが付き、いつしか“みんなのルート”になってしまったようだ。 川床へ降り立つとやはり水量は少なめで川底には苔が付いている。毎年この時期はあまり釣れないが、どうやら今日もその例外ではなさそうだ。浅川はブドウ虫の餌釣り、私は黒っぽい毛鉤でのテンカラ釣りで遡行していく。 浅川は今期初めての竿振りだが程なくして初釣果にありついた。しかし浮かない表情をしているので、近づいていってその記念すべき魚体を覗き込むとなんと岩魚。しかもニッコウイワナである。 

 少し説明すると、ここは昔から渓魚はアマゴのみが棲息する沢で、もし岩魚がいるとしても水系からしてヤマトイワナである筈なのである。このニッコウイワナの棲息は乱放流がもたらした悲劇といえるであろう。
 浅川は痛恨の極みから「この初物は無しにしてくれ」と私に懇願したがそうはいかない。
 「オマエの今年の初物はこの放流ニッコウの子孫だ」と、私は返した。そうこの沢でニッコウイワナはあくまでヨソ者、雑魚扱いなのである。


 
 いつもは高巻くゴルジュ入口付近であるが水量の少ない今日は川通しで通過でき、この先も竿を仕舞ったまま一気に好渓相のゴルジュを通過して効率良く遡行時間を短縮した。 VIDEOゴルジュへ
 釣りはというと、浅川は痛恨の今期初釣果の後、2匹目に待望のアマゴが釣れて一安心だが、私はまだ無釣果。下手のなんとやらでインターネット釣り大会『UFC』に参加している事もあって、粘り強くテンカラ竿を振っていく。今のところは釣れなくても魚の反応があるので希望が持てる。「釣れないのによく振るねー」そう浅川が言った後、流れが巻いた弛みから獲物が飛び出した。やった!私の今期テンカラ初釣果はニッコウイワナであった・・・苦々しくも嬉しい釣果だ。 その後、2人でポツポツとアマゴを釣り上がりちょうど昼頃に納竿。 今回、私はテンカラで初めて本格的に釣れたことがその釣果以上に嬉しかった。型はさほどでもないが、毛鉤で釣れ始めるとさらに面白くなったので餌釣り竿は背中のザックに仕舞ったままで終わった。 アマゴの体にサビは無くなっていたものの盛期の色にはまだまだ。梅雨に入ってこの山にヒルが蔓延る頃、アマゴはひとまわり大きくなり鮮烈な色を見せてくれるだろう。
 
浅川、痛恨の今期初釣果
浅川の今期初アマゴ
私の今期テンカラで初釣果は・・・
私の今期テンカラ初アマゴ
元気一杯のチビは活性急上昇!
腹黒い私が釣った純白な腹のアマゴ
爽快天気、沢のせせらぎが眩しい
 

 
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