2004 釣行記 

現地集合!

 2004.5.29-30 曇り  funakiさん とみさん やまとさん 大ちゃん 浅川 みっちゃん  

 
 以前からネット釣り大会UFCや掲示板などインターネットを通じて交流のあったアク(悪?)の強いメンバーとともに泊りで渓流釣りを楽しんだ。
 本来なら私が案内すべきだが仕事の都合で最初からは行けないので、沢の簡単な手書き地図をコピーしテント場に★印を付け、“ココへ日没までに集合”と書き込んで郵便で送りつけた。あとはズボラな内容でのメール交換のみ。 こんな江戸時代でもあり得ないような無茶苦茶な計画に乗るほうも乗るほうで、私が仕事を終えて車停めに到着すると本当に彼等の車両が停めてあった。徹夜して栃木・富山・京都・大阪から乗り合わせて来てくれているのだ。 天気予報がどうも良くないのでバックレて(帰って)しまおうかと思っていたが、これではネット上のキャラクターそのまんまなので予定通りに入渓することにした。
 
 手紙やメールで説明したルートを改めて自分で歩いてみると、初めての人にはかなり判り難く今更ながら申し訳なく思った。が、「あの人達なら大丈夫」という妙な安心もあった。大丈夫というのは、経験や技術・体力はもちろんだがその人柄である。インターネット上で私が吐く破廉恥な暴言の数々を笑って容認してくれている奇特で寛大な釣師達である。「いい加減な私でも許してくれるだろう」と、どこか甘えてしまっている訳だ。 
  

 
 
 

見てみぃ、アレが渓流の星や!
 
渓宴会

 先発隊は新緑の樹間に最高のテント場(宴会場)を設営してくれてあって、そろそろ乾杯という頃には無事に合流することができた。 今回、遠征してくれたうち大ちゃん以外は初対面で、やまとさんは同級生でとみさんとfunakiさんは年上であった。インターネットで私はタメ口またはそれ以下の口調で会話をしているのでこうして実際に会うと一瞬気が引けてしまうのだが、それはそれ同じ渓流マン同士で、気心知れるまで幾らも時は要らなかった。
 それぞれ各人が色々な食料を持って来ているのでまさにフルコースである。私が関西人殺しのタコ焼で攻めれば、やまとさんが新食感の讃岐うどんで対抗。話しながら飲みながら料理して食べながらと忙しくも楽しい。 翌日聞いた話によると、とみさんと浅川が最後まで飲んでいて、途中でfunakiさんが眠りから復活して猛烈な勢いで飯を食らっていたらしい。
 私はというと、冷えたビールや伏見の銘酒『玉の光』がしたたかに脱水症状気味の体細胞へと沁み渡っていき、途中から意識が跳んでしまったのか全くの記憶喪失。ただ夜中に苦しくなりシュラフ(寝袋)から這い出て寝ゲロを吐いたようで、目覚めた枕元のその先には物体Xが広がっていた。
 とみさんと浅川は格闘技談義に華を咲かせただろうか?funakiさんと大ちゃんのエロ話は?・・・
 不覚にも宴会中盤でダウンしてしまった悔しさと頭痛を朝一番の爽快な渓景色が慰めてくれていた。
 
 翌朝は長距離運転&宴会で寝不足のとみさんとfunakiさんが後発で近場の沢へと入り、私達4人はさらに足を伸ばして上流の沢へと入る。
 
 往路の山肌にザイルを垂らしての下降では皆が思い思いのスタイルで降りる。私は肩ガラミの変形の脇ガラミだが、大ちゃんは尻で縦にザイルを挟んで下降する。そのせいか大ちゃんズボンの尻は縦に裂けていた。(着衣排便不可)
 
 大ちゃんが変わった赤蛇を発見した。最初は枯葉の上にいたので似せた色になっているのかと思っていたが、ご覧の通り岩の上でも鮮やかな赤色に黒い波模様である。しかも私達に取り囲まれるとガラガラと尻尾を小刻みに振っているではないか。 「新種や!」 「学名、大ちゃん(大蛇ん)や!」 と沸き立った。
 誰か情報を求む!

怪文書に騙されて
懸垂下降する破目に
 

 

樹の根をオマル代わりに...
 

 
 
 釣る区間をより上流部にしようと沢を徒渉していくが、大ちゃんの歩くのが早いこと早いこと、それに付いていくやまとさんもやまとさんだ。 ドタバタ歩きの私は頭がツキツキと痛みだし、込み上げるゲロをゴックンしながらヒィヒィと後から歩いていく。 そして朝っぱらから2時間近く歩いた所でようやく竿を振る。やまとさんと大ちゃんがテンカラなので、私と浅川は後から餌釣りでいく。私の手には餌竿、背中にはテンカラ竿、身体にはカメラとビデオとタモが付いていてまるでチンドン屋のような格好だ。 近頃、やりたいことが多くて仕方ない。
 
ヤマトイワナVSやまとさん

 最初、大ちゃんがアッサリと流しただけのその落ち込みで、やまとさんの投げたラインが流れに吸い込まれた。 アワセで竿は強くしなり毛鉤は完全にフッキング。たがそんな事で流れの主が宙を舞うはずもなく、ただ奴の闘争心に火を点けたのみだった・・・そうデカいのだ。 見えたその姿、尺を悠に超えたヤマトイワナである。 この時点で私はタモを持つか、ビデオを持つかの選択に迷ったが結局はビデオを手に取り、やまとさんの元へと駆け寄った。 やまとさんはラインを手に阿波踊り状態でテンテコ舞い。それを横目にビデオで魚体を追うが、慌ててズームし過ぎた為かなかなかフレームに収まらない。ビデオカメラの画面を通して見えたやまとさんの足、そして落ちていく流れ...。 ビデオから視線を外すとブッ倒れているやまとさんと弛んだライン。足元でバレたのだ。 あの時、私がビデオではなくタモを持って駆け寄ってさえいれば取り込めていただろう。
「もう充分に満足や・・・」力無くやまとさんが呟いた。

VIDEO足元の流れで
 
 この時期、今日の源流域では岩魚が底に付いているようだ。 落差のある源流らしい渓相。見上げると、落ち込み脇の高い立ち位置で大ちゃんが竿をしならせていた。おっ、掛かってる! どうやって取り込むのか?ニヤニヤと見ながら寄って行くと流石に大ちゃん、スルスルと岩肌を降りて難なく手で取り込んでしまった。遠目に見ても大きいヤマトイワナだと判り、ビデオカメラ片手に駆け寄ると、笑顔満面の大ちゃんが足元の流れの弛みを使って取り込みを再現してくれた。
VIDEO戯れる大ちゃん
 

 
悪童大ちゃん

 竿振る大ちゃんに「あそこに居るやろ」と言われても私には判らず、再度流した毛鉤に魚が反応して翻りようやく魚影を確認できた。  そんな眼の効く大ちゃんは帰路でも色んな物を発見する。パワーショベルの鉄の爪、珍種の蛇、樹に包まれた焼酎瓶、落石による埋没フライシートなど物騒なモノまで見付けていて、乞食でもやっていけそうな位である。
 落石に注意しながら砂礫ガレを垂らしたザイルづたいに登っていくと「ラック、ラ〜ック」という声とともに石が降ってくる。これを右へ左へと避けつつ、見上げるとザイルを括り付けた樹の陰から大ちゃんが石を放り投げて遊んでいるではないか! そうまるで私はザイルに繋がれた猿のように猿回し役の大ちゃんに翻弄されていたのだった。
 極めつけは、山中の小さな社を祀ったご神木に向って手を合わせ「安全、安全」と私が唱えていると、隣で大ちゃんが「落ちれ、落ちれ〜」と念じていた。
VIDEOかかった岩魚(撮影:大ちゃん)
 
 帰りの単調な沢歩きに飽きてきた頃、ようやく緑のなかのテント場へと戻ると、すでに釣りを終えたfunakiさんととみさんが清々しい表情で迎えてくれた。 昨日の先行者がすでに竿出し済みの沢とはいえそこは技巧派テンカラ師の2人、なかなか良い釣りが出来たようで鍋には岩魚が泳いでいた。 腹ペコの私達は“在庫一掃、みんな食って俺のザックを軽くしてくれ的”昼飯をとりながら釣り報告やら竿周りの道具を見せてもらったり。 ノンビリと食べて片付ければもう帰らなくてはならない。いつもながら楽しい時間はアッという間である。
 幸運にも予報に反して雨は降らず、車停めまでの道中も雨雲に追われつつもなんとか逃げ切った。
 

【同釣行記LINK]】
 ただし天罰だろうか、痛めた脚を引きずっている大ちゃんだけが逃げ切れずに山ヒルのチューを受けていた。
VIDEO山ヒルのチュ〜
 
 今になって思えばアレを聞きたかった、コレも話したかった、テンカラの実技指導をして貰いたかった等々、欲は尽きないがとても楽しく渓遊びを満喫できた。皆さんありがとう!また遊びましょう。
 
 
【UFC】
 
写真提供:大ちゃん、funakiさん、やまとさん

 
HOME  MENU