2003 釣行記 

爽やかに納竿

 2003.4.20.  吉田 シンヤ みっちゃん  

 
 あの男が久々にヤル気になっている。我らが師匠、吉田である。これまで仕事が忙しくてなかなか釣りに行けなかった間に全く何を言われているか分かったもんじゃない。 「吉田は自閉症の引きこもりでアル中だ」なんて事を面白可笑しく尾鰭をつけて噂して酒の肴にしているのであるから、まったくタチが悪い。
 雨の予報にもかかわらず釣りに行きたいのは良いのだが、何処へ行ったら良いのかが難しい。誇り高き吉田曰く「雨だから山を登り降りする条件ではないだろう」
決して「体が鈍りきっていて歩けない」とは言わない。
かといって楽々アプローチで良く釣れる沢にアテがある訳ではない。
私達は先週に引き続き、林道から簡単に入渓できて渓相の良さそうな初めての釣り場を目指した。
 
 まだ暗い日曜の早朝に車を走らせ途中のコンビニに立ち寄る。吉田とシンヤが揃ってオニギリと体脂肪燃焼系飲料を買っているその姿を煌々とした店内照明のもとでよくよく見ると、なんとも粗末でみすぼらしい姿である。
 格好良さは付けるものではなく滲み出てくるものであろう。それは実力や経験に裏打ちされたベテラン釣師の風格や立ち振る舞いに現れるものであるが、私達は勘違いして変にその姿だけを真似てベテラン風に格好を付けているのだ。
もっとも見る人が見れば、単なる釣技なき飲んだくれ釣師だとすぐに判るであろうが...。
 目的の沢の車停めに到着する頃にはすっかり辺りが明るくなっていた。 心配していた先行者はいないようだが、それが果たしてラッキーなことなのか、またはここが釣場としての価値がないからなのか? 帰る頃には分かることだろう。
 林道から数歩で川床に降り立ち、竿を伸ばしていると天気予報どおりに雨が降り始めた。
雨か・・・それはそれで好都合と3人のブンブン丸どもは威勢良く竿を振り始めた。

 
ア〜ッハハハハ!

二冠達成!
 しかし一向にアタリがない。釣り上がるにつれ水の色も渓相もグッと良くなってきたのに、それでも誰の竿にもアタリがない。
終いにはシンヤがヘボ釣師の決めセリフである
『ここには魚が居ない』の言葉をサラリと言ってのけた。
 この釣場に見切りをつけて下流へと移動しての仕切り直し、、、いきなりシンヤがアタリを捕らえた!
ぴよよ〜ん♪ 「お〜い、針を外してくれよ〜」
シンヤが私の頭上で何かを上下させている。
カエルだ。カエルを釣ったのである。数年前にネズミを釣って以来の雑獲物釣りであった。
 この後、昼近くまで竿を振るも誰一人として魚信を捕らえることはなかった。
  
自慢のアレ
 この釣行では今季初となる山ヒルが吉田のスネに吸い付いていた。
このヒルを安易にむしり取ると歯が残り出血が止まり難くなるため、吉田はライターの火を近づけてヒルを落とす。しかし吉田の脚は黒タイツと見紛うばかりの剛毛なので火を近づけると同時にチリチリとスネ毛が燃える燃える!
ヒルは落ちたものの、焦げ臭い匂いが辺りにたちこめ自慢のスネ毛に穴が開いてしまった。
 
見たぞ〜
 ライターといえば、今年度から禁煙した筈の吉田がタバコらしきものに火を点けていた。
『禁煙できなかったら宴会接待』との公約があるのでこれを問い詰めると、
「これは韓国製の禁煙煙草だ」という。
果たして禁煙煙草は規定違反になるのか否か、
この問題は主審である浅川の奥さんのジャッジに委ねることにしよう。

 
釣果:カエル1匹 C&R
 
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