2003 釣行記 

小さな大釣果

 2003.9.23.    みっちゃん

 今シーズンは少し毛鉤を流してみた。
“釣ってみた”ではなく“流してみた”のだ。
要はまだ毛鉤で釣れてないって訳だ。
 
 祝日の午前中仕事を終えて車に飛び乗り、独りアマゴ沢を目指した。 川床へと下り釣場に到着し、日没時刻から逆算してみると2時間程しか竿を振る時間がない。それでもいいのだ。
雑音の無いなかで竿を振る。それがいい。
いつもの同行者の冷やかしの声もないし、好ポイント手前で仕掛けをいじっている間に追い越される事もない。自分のペースでいけるのだ。
 
 枝や根掛かりでしかしなった事がない安価なテンカラ竿を振り振り歩いていくと、段瀬の白泡での空アワセでブルプルッと可愛いアマゴちゃんが飛び出した!
テンカラ初釣果だった。 餌竿餌仕掛けに毛鉤を付けて釣ったことはあったが、テンカラ釣りとなると初である。独りニヤけ喜ぶ。この魚体にして感無量であった。
「アブクに白毛鉤でも喰い付くなぁ〜」と機嫌良く尚も竿を振り歩く。
 最近は長い餌竿に慣れてしまっている私。まだテンカラでは飛距離が出せないのでポイント近くまで慎重に忍び寄るが、この動作も久々で新鮮である。 流れる毛鉤に魚影が急接近しては反転していくのが見え、その度に胸躍る。 しかし長竿での小さいアワセが体に染み付いてしまっているせいか反射的に小さく合わせ慌てて大きく合わせると、クツンという感触とともに針が抜ける。
これがテンカラ師がよく言う“鉤がのらない”ってことか...理屈では分かっていても、経験して本当に知ったような気がした。
 夕刻の浅瀬では良型アマゴが毛鉤を咥え、完全に針掛かりしたと思ってモタモタと取り込んでいるうちにバラしてしまった。 未だ高鳴る胸の鼓動のなか、すぐに道具を疑い針先を凝視したが、どうやら最も疑わしきは私の釣技のようだった。
『疑わしきは罰せず』刑事訴訟法336条...
 
 たった2時間、たった1匹のチビアマゴなのに楽しく遊んで今漁期の納竿とした。
  

  

 
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