2003 釣行記 


 2003.7.19〜20
  寸又渓輔・ナベちゃん・まっちゃん・山ちゃん・シンヤ・浅川・みっちゃん


 行ったことのない沢、特に初めての源流に行くときには十分な装備ながらも、なるべく荷物を軽くして、やや緊張感を持って挑むものである。 私達のような日曜釣師であれば、同じ沢を何度も通い詰めてようやく沢の全体像を把握できるのだ。
 しかし沢を熟知した人の案内があれば話は別だ。 なんたってルートはもちろん釣場からテント場まで案内もらうのだから、知らない者同士で行くのに比べ労力・精神的にも断然楽で効率も良いのである。
 そう今回は寸又渓輔さんに渓を案内してもらった。 本当なら一緒に行くのが良いのだが、私の仕事の都合で我等、バカなが隊3人は後発隊として土曜の午後から先発隊を追って源流テント場を目指した。つまり源流ランデブー計画である。
 
 後発隊の出発前夜には車停めから電波が通じる所まで戻って来ての電話情報を頂き、さらには当日のルート上の要所には何枚ものメッセージ紙を残しておいてもらったお陰で、初めて歩く渓なのに何ら心配することなく歩けた。 さらには『冷えたビール』、『凍ったジョッキ』等の単語が並ぶ、その挑発的で不敵なメッセージを読んでは励まされ、初めての水域にしては快調な足取りで歩くことができた。

 喉をカラカラにして歩き、やっと今夜の宴会場となる源流テント場が遠くに見えてくる。 それは同時に仲間との再会・・・いや喉を潤せる喜びに満ちていた。
 おーい! 飲ませろー! コラーッ! バカ野郎ー! やらせろー!
言語明瞭意味不明、時にはケダモノの様な奇声を渓にこだまさせて歩いていく。
一見、先行隊を威嚇しているようでもあるが、不器用なまでに喜びを表現しているのだ、俺達流に・・・。またこうして己自身にも最後の気合を入れているのである。
 テント場の方からも先行隊の遠吠えが返ってくる。
そう遂に男達の野生本能が目覚める時がやってきたのだ。
 
 遅くなったがここで今回のメンバーを紹介しておこう。


七人の酔侍
※これ以降は酔っぱらい画像ばかりです。
料理や渓魚の画像はありません。陳謝!

Mouse On!
寸又渓輔
ナベちゃん
まっちゃん
山ちゃん
シンヤ
浅川
みっちゃん



 テント場に到着してお互いの再会を喜び、今回の案内人の寸又さんも敬礼で出迎えてくれた。 ところが、いつまでも敬礼ポーズの寸又さん・・・あれれ!?なんと手をサックリと負傷しているではないか。鋭利な岩の角で切ってしまったらしい。敬礼というより止血して手を上げているのだった。 確かにここ南アルプス、特に源流域には角が鋭い岩が多い。 事実、私の沢靴はフェルト底が擦り減る前に靴全体が傷だらけになって1漁期のうちに裂けてしまう。それ程に鋭利な岩が多いのだ。 しかしその負傷を知り、私達はニンマリ顔。
 「ちょうどイイじゃないかハンデが出来て」
 「これでようやく対等のペース歩けるな〜」

と、とりあえず非情なるねぎらいの言葉を掛けるが、そんな事よりもコレコレと流水に冷やされたビールをしたたかに煽る。
 くわ〜っ、美味いっ!
あまりに急激に飲んだせいもあって胃は踊り、胸はドキドキして不整脈。
このまま逝ってしまいそうだ。
 当然その後は身支度もそこそこに雪崩式に宴会へと突入。
 

こうやって飲むんだ!
ほえ〜っ

やるねぇー
さすがシンヤだ

そうだろそうだろ
ア〜ッハハハハ!

うん、こりゃ美味いよ
まっちゃんの腕白ツマミっす

こっちはもっと腕白ッス!
ツマミますか?

ホラ、見比べてみてよ
ねっ♪ワンパクでしょ

俺にも酒くれよ
体に悪いっすから・・・

酒を取り合い
カラミ合う!?

あ゛〜、聞いて下さいヨ
ヒドイんですよ、も゛〜

いいねぇ〜♪
ガハハハハハー!

代わりに僕が飲みますから
無理しないで下さい

うぃ〜
グガガガガーッ!



翌朝、
 ゲゲーッ、カーッ、ペッペッ
頭上で聞こえる空ゲロの音で私は渋く目覚めた。
 心配していた雨は降らず、雲ってはいるものの涼しく爽快なハズの朝。 頭は重く、小鳥のさえずりを掻き消すようなシンヤの汚い空ゲロの音が私の気分をさらに滅入らせていた。 少々飲み過ぎたようだ。
 二度寝する者、焚火をする者、酒を飲む者、野糞をする者、血を吸い過ぎて動けなくなったヒル。 皆、それぞれにボーッとした感じでマッタリとした時間を過ごす。 
 絶好渓相だが釣欲は乏しくゆったりとした時を過ごす。 もう朝まづめには遅い時間ではあるが少しばかりの腹ごなしをと、竿だけを持って散歩程度にチビ岩魚達と楽しく戯れながら釣り歩いた。
 
 帰りの小休憩ではナベちゃんが背負う鉄鍋付きザックを見たシンヤが試しに担がせてもらう。 「重いなー」
その重さを体感したのは良いが引くに引けなくなり、このまま林道まで担ぎ上げるハメになってしまった。
 帰路後半では雨に降られはしたが、もう気持ちは下山後の冷えた生ビールへと移行していて、自然と足取りも軽く速く歩いていった。

 昨晩、今朝と散々飲んだのに街へと降りてくる頃にはもうアルコール切れを起こしている酔侍達は風呂にも入らずにその足で酒場へと直行! 酒を飲みたくってウズウズと待ち伏せしていた吉田とここで合流し、まずは冷えた生ビールで乾杯の気勢をあげた。
 今朝は空ゲロを吐きながら「もう酒やめた」と言っていたシンヤも飲んでいる。 病院での縫合後に駆けつけた寸又さんも「縫ったからOK!」とばかりに飲んでいて、先程のテント場出発直前まで飲んでいたナベちゃんもまた飲んでいる。 明日は奥様の誕生日なので本日中に車で帰る筈だったまっちゃんも誘惑に負けアッサリと予定を変更し、心置きなく酒を楽しんだ。
 常々豊かな渓流には感謝しているが、特に今回はみんなに感謝だぁ〜。 
 

『岡むら』にて打ち上げ
 
 

  

 
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