カタキ討ち?    2001年 6月 3日   晴れ     私

 

 
 6月になり鮎釣りが本格解禁となり、「みんな鮎に行ったんじゃないか?」 という予想で、ちょっと日曜朝釣りにと早朝にX沢に向かった。X沢下流域入渓点で釣人に会ったので、1ヶ月前に痛い目にあっていた(パーフェクト・ボーズ)中流域に入渓した。
 川床に降り立つと予想以上に水量がなく落胆し、「釣れそうにないから、これで充分だ」 と先週使ったくたびれた0.4糸の仕掛けを竿先に結ぶ。 朝釣りと決めていたので、大場所を中心に重めのオモリでピンポイントに投餌してズンズン攻め上がっていった。
 
  しばらくしてゴルジュ内の落ち込み脇に投餌するとすぐにグツン!としたアタリ、
 「オッ、でかいぞ!」 
と、アワセて竿を上流側に寝かすが獲物は姿を見せない。
とその時、目印が下流に走った! この時になって粗末な仕掛けを使った事を後悔したが、目印はもう瀬尻まできている。
流勢から考えてここで勝負するのは厳しい。一旦、テンションを緩めて下の淵に落としてからの勝負に賭けて、岩の上を突っ走った。 下の淵の瀬尻近くで待ち構えるようにして、ググーッと竿をしならせていくとようやく獲物は水面に頭を現した。

 「ムムッ、なかなかのサイズ」 「よし、取り込むゾ!」 とタモをバッと... 「あれ?広がらない」私のコンパクト・タモは寝癖が付いていてフレームが広がらなくなっていたのだ。  「あ〜あ〜」 とタモをバタつかせて広げると、膝上まで流れに浸かりながら取り込んだ。  ニヤけつつ陸に上がりタモを置くと、そこには惚れ惚れするような体高のある綺麗な魚体。メジャーを当てると28cm、今期最大だ。
前回、この沢でボーズを食らった浅川が悔しがる表情を想像し、独りニヤける私。 この後は俄然釣る気満々で、邪魔な蜘蛛の巣は釣人が来ていない証拠とばかりに足どりも軽く遡行して行き、難所のチムニー登りや股裂きハング、滑々スラブも渇水気味の為かいつもより楽に通過していった。

なぜかコイツだけが痩せていた

 途中の小淵でアマゴ特有の鮮烈なアタリに取り込んでいくと棒状の魚体が姿を現し一瞬、上流から落ちてきたイワナかと思うが、近くで見るとやっぱりアマゴで25cm。ただし、ややサビが残り痩せているので水に戻す。 この後も調子良く20cm前後のアマゴがよく釣れるが先週のような24cmの壁は全く感じず、25・26・24cmと釣れ気分良く遡行していった。 しかし、この美しい渓流の途中にもゴミが捨ててある。ガン玉袋に釣り糸巻・ペットボトル・おにぎりの包み・煙草の箱に、私が大好きな金ちゃんヌードルのカップまで...たいした重さではないのだから持って帰ればいいのに、何のためらいもなく捨てているような状態だ。ガッカリとし悲しい気分になり、これをザックに収めまた遡行していく。
 途中、綺麗な小鳥が先導してくれたり、泳ぐネズミに驚いたりと楽しい時間はアッという間に過ぎていった。
ちょっと朝釣りのつもりが、気が付くと昼近くまで竿を振り続けていた。
 最後の大淵では再度グツン!としたアタリをとらえてアワセたが、食いが浅かったようでバラしてしまった。しかし今回は悔しさは無く 「次までに大きくなってろよ」 と竿を納め、1ヶ月前とは同じ渓とは思えない位の好漁にエビス顔で渓を後にした。
 
  ピピピピピッ〜♪ 帰りの運転中に携帯電話が鳴った。
着メロでないのは、どうでも良い奴からだ。
電話に出ると浅川が 「どうだった?」
  「25・26・28cmで4匹の持ち帰りだ」 「カタキは討ったゾ!」
浅川 「ええ〜っ」

 
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