穴場探し    2001年 4月 8日  晴れ     浅川 ・ 私

 


 渓流釣り師なら誰しも自分だけが知る魚の楽園を夢見ることであろう。
私達も例外ではなく、今回は新たな夢の釣場を探釣する為に出掛けた。
数少ない情報と地図を頼りに度々行く水系の深部エリア T を目指し、事前の見積もりでは車を停めてから2時間ほど自転車でガレた林道を進みおよそ20〜30分で谷を下降し川床に到着する予定だ。
しかし、これはかなり楽観的な計算であったのだが...。

 今回、釣場までのアプローチ用にマウンテンバイクを調達し日曜早朝からガレた林道を奥へ奥へと進んで行った。雪解け直後の為か、先日の地震の影響か、林道は崩れ落ちていたり土砂で寸断されていたり、大木が横たわっていたりとヒドイ状況だった。
マウンテンバイクで林道を2時間半、乗り捨ててからの歩きが1時間、谷の下降に30分位を要し計4時間のアプローチで目指す釣場に到着した。
 未踏の渓とあって期待と不安が入り混じりながらの竿出しだった。
最初は私がポンポーンとサビの無い17cm前後のアマゴを立て続けに2匹釣った。 「おお、いるいる」 と私が喜んでリリースしているうちに焦った浅川が前へ前へと遡行していくが、なかなか釣れず弱気になる。

 「どの位のオモリでやってる?」
と不安顔で私の仕掛けを見るが、同じような仕掛けだ。
 ただし今回、私は実家の庭で掘り出したミミズを餌に使っていた。 この餌は最近のマイブームで大物期待の時はよくミミズを使っているのだ。 遡行していくうちに10数cmのアマゴが瀬尻でよく釣れるようになってきた。アマゴは餌が流れていくのを一度見送ってから、瀬尻で捕食している様であった。
 いつの間にか浅川は24cm、23cmアマゴと釣り上げ、先程の弱気は何処へやら、今度はご機嫌で私にポイントを譲り始めた。

私が20cm位の獲物をキープかリリースかと迷っていると浅川が、
 「ビクに入れて良いんじゃない、せっかくここまで来たんだもの」
と余裕の言葉をかけ、先のポイントを譲ってくれるのが私には余計にツラい。
こうなると型の出ていない私が焦ってしまう。
 「楽しく釣れてるんだけどなぁ、良型だけが出ないんだよなぁ〜」
とシンヤが得意な台詞をつぶやきつつ遡行していった。 途中、遊泳している大物を発見したものの私達の釣技では釣りきれずに断念。
結果、3時間ほど竿を振り、24cm、23cmと20cmアマゴ2匹の計4匹を
ビクに入れてまた長い帰路についた。

 「この林道の状態のままじゃあ、とても日帰りの釣行はキツいなぁ〜」
とボヤきつつ、竿を納めてから6時間後にようやく車に戻ってきた。硬いサドルとガタガタ道で尻を痛くし、かなり疲れ果てた釣行となったが、このエリアの距離感・渓相・山容など得たものは多かった。

 
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